虻の羽音

一寸の虫にも五分の魂

NAISTを知っていますか?

こんにちは、虻です。

突然ですが皆様、NAIST(ナイスト)ってご存じですか?

ご存じの方は関係者かごく一部の理系学生さん、あとは大学業界(言い方あってる?)に明るい方でしょう。

 

NARA INSTITUTE of SCIENCE and TECHNOLOGY』の頭文字を取ってNAISTです。かっこいいですね。かっこいいですね(念押し)。

 

いや、だからそれなんぞや?と言うと、日本語に直せば奈良先端科学技術大学院大学という大学の名前なのです。名前が長すぎるのでちょっとお洒落に略してNAIST奈良先?そんなださい略称は知らない

 

最初の記事から大学の宣伝かよ!となりますがこれには深い訳があるのです。

 

何を隠そう、この大学は現在僕が在学中の大学なのですが、とにかく知名度が低い。良い大学(だと今のところは思ってる)なのに知名度が低すぎて全然認知されてない。

名前は国立であることすら分かりづらい(似たような名前の沖縄先端科学技術大学院大学は私立、また国立っぽい名前の奈良大学は私立です)。学部のない独立大学院大学そして田舎。役満です。

 

大学院進学を考えている学生の皆さんに少しでもNAISTのことを知ってほしいと一念発起、筆を執りました。

 

しかしまあ、似たようなことを考えている方はいるようで、その気になればNAISTのことを紹介しているブログはそれなりに見つかります。

しかし学部生の頃の僕は思いました。

 

ぼく「バイオ本当に存在してる?」

 

そう、NAISTの三大看板である情報物質バイオのうち、露骨にバイオに関する記述が少ない(気がする)のです。

 

ので、本ブログでは何回かに分けてマイナー極めたNAISTの、マイナー極めたバイオ領域のことを中心に体験談を交えつつ紹介していきたいと思います。

 

本日は初回と言うことでNAISTって結局何?というところからお話ししていきますよ。

 

 

 

大学院大学って何?

前述の通り、NAIST独立大学院大学です。通常、大学は四年制の学部を設置していて、みっちり学んだ後は卒業して社会に出ます。しかし、学部の上には大学院という制度が有り、4年間で勉強し足りない学生さんは更に大学院の修士課程に進学して2年間勉強と研究を続けます。(それでも満足できねえ!って人は博士課程に進学する)

要約すると大学には基本学部、大学院修士(博士前期)課程、大学院博士(博士後期)課程が存在しているのです。しかしNAISTを含め、独立大学院大学には学部がなく、学部を卒業した人(あるいは学びたいという気持ちのある社会人や留学生さん)たちを外部から広く受け入れています。

 

ここで挙げられる大学院大学最大のメリットは『内部進学生がいない』!

最初に知識の差はあるかもしれませんが、研究のスタート地点がみんな同じ。これは結構大きいですね。(自分のような陰の者には既にできあがったコミュニティに突撃しなくても良いのはありがたかった)

 

NAISTって?

NAISTこと奈良先端科学技術大学院大学奈良県生駒市にある理系の国立大学です。先端科学技術研究科という一つの研究科の中に情報科学領域物質創成科学領域バイオサイエンス領域の3領域を設置しており、入学志願者はこのうちのどこか1領域を選択して受験します。

3領域を分断しない学術の融合、という考え方を推しているみたいですね。実際にバイオの学生が情報の講義を受けることも可能です。また、受け入れる学生は幅広く、文系出身の人や高専出身の人、医学部出身の人もいるそうです。

留学生も含め、様々な背景を持つ人たちが一堂に会するのでちょっとした異文化交流です。

 

詳しくは僕の駄文を読むより弊学の公式を観てもらった方が早いですね。

www.naist.jp

 

コロナ禍でなかなか今は難しいかもしれませんが、積極的に見学を受け入れているので、少しでも気になる学生さんは是非とも一度見学へ。

インターネットの海で見かけた情報だけで進学先を決めるのはおすすめしませんよ。マジで。

このブログも含め、あくまで参考程度に。

 

③どんな場所にあるの?

奈良県生駒市、と言えば近畿圏の華、大阪府京都府のすぐ近く。当然大都会・・・・・・・・ではありません。山です。タマムシとか普通にいます。

なんか山を切り開いて作りました、みたいな場所です。最寄り駅から徒歩20~30分、バスは酷いと1時間に1本とかそんな感じです。車や原付など移動手段はほぼ必須。

その辺の生活関連の話は別記事でまとめていきます。

 

 ④授業が多いという噂は本当?

割と有名なのですが、NAISTは講義が多いという話があります。自分も受験する前によくそんな噂を耳にしていました。

結論から言うと確かに多いです。大学院と言えば研究室にこもって実験しているイメージですが、弊学はM1の前半はほぼ講義漬けです。オンラインになった今年でも辛かったのに対面形式ならどれほどの物だったのか、想像したくもないですね。

しかし、これはバイオの話ですが、基礎からしっかり勉強できるので生物の知識に不安があった僕としてはありがたかったです。

 

⑤学生の雰囲気

バイオは真面目で素朴な人が多いように感じます。しかし陰の者だらけ、と言うわけでもなく、割と和気藹々としていますね。学部がない分、学生の絶対数も少ないのでキャンパス内は基本的に静かで過ごしやすいです。

情報と物質は分かりません。

 

⑥福利厚生

この辺も公式サイトに情報が載っていますので詳細は割愛。

食事はキャンパス内にあるコンビニか食堂。品数はどちらも物足りない印象ですが、そこまで混雑しないのはいいですね。某私大に在籍していた頃は人が多すぎて昼飯にありつけないこととか日常茶飯事でしたので。

ちなみに僕は糖尿病で食事制限しているので、コンビニのサラダチキンと100円の千切りキャベツが生命線です。

 

格安の学生宿舎が構内にあり、抽選で入居できます。しかしほとんど抽選は通りません(憤怒)。博士後期まで進学決めている人とか、成績優秀者でほとんど席が埋まっています。しかし学生宿舎は風呂が共用だったり部屋が狭かったりとデメリットも多いようですね。

抽選に落ちても田舎なのでその辺のアパートでも家賃は安いです。近く(とは言っても自転車で15分)の団地を割引価格で紹介してくれたりします。僕は団地民です。

団地はファミリー向けの部屋ばかりなので一人暮らしで3LDKに住めます。そんなに広くても5万は余裕で切るので、都会と比べると破格ですね。

当然男1人でそんなに部屋使わないのでぼくは6畳の和室を掃除機を置く部屋にしています。意味分からん。

 

 

長々と書いてきましたがこの辺は調べれば結構出てくる話。次回からはバイオ領域と学生生活に焦点を絞って書いていきます。

 

それでは。